令和3年度以前知事記者会見

2025年1月6日(月)


知事発表(新年の抱負)、幹事社質問(令和7年特に力を入れたい分野)
一般質問(知事公舎の今後の方針、職員訓示の内容)
一般質問(知事公舎の今後の方針、リニア中央新幹線対話のスピード感)
一般質問(リニア中央新幹線関連、金利ある世界に対する県の対応方針、中期財政計画の作成状況)

知事発表(新年の抱負)、幹事社質問(令和7年特に力を入れたい分野)

(広聴広報課)

これより知事新春記者会見を始めます。

それでは知事、最初に新年に当たっての抱負の方よろしくお願いいたします。

 

(知事)

それでは、皆様あけましておめでとうございます。旧年中は記者の皆様には、大変、県政推進にあたりまして、大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。また本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は、私にとって本当に激動の1年でございました。突然知事選に出馬することになりまして、5月に就任以来ですね、本当にあっという間に半年以上が過ぎたという感じがしております。

私なりにスピード感を持って、様々な課題に取り組んできたつもりでございます。今年はいよいよですね、私、初となる、予算編成がございますし、また次期総合計画も策定をするということで、本格的な県政推進の年というふうになります。

社会の状況もいろいろと変化をしておりまして、今年は巳年の年ということで、脱皮や新たなことがスタートする年と言われておりますけれども、長く続いたですね、日本のこの低成長、あるいはトンネルからですね、いよいよ抜け出すんではないかという、そんな見通しもございますし、ぜひですね、失われた30年から脱皮をする年になればいいかなというふうに思っております。

また、これまで金利がなかった世界からですね、金利がある世界に転換をすることが予測されておりますし、様々なこの社会変化というものが県政にも大きく影響してくるというふうに思います。しっかり国の動向やですね、社会の変化を注視しながらですね、今年も1年、幸福度日本一の静岡県を目指してですね、全庁一丸となって県政推進に当たってまいりたいというふうに思います。

ぜひ今年も1年、よろしくお願い申し上げます。

私からは以上でございます。

 

(記者)

あけましておめでとうございます。

幹事社の静岡新聞と申します。幹事社から1問だけ、先ほどの職員への訓示にもありましたが、特に今年、令和7年に特に力を入れたい分野とか、業務とかっていうのをいくつか挙げていただければと思います。

 

(知事)

そうですね。やはり産業政策を中心にですね、やっぱり県政の成長発展に尽くしていきたいと思います。

ただそれは単にですね、予算をたくさんつぎ込んでということじゃなくて、いろいろと知恵やアイディアをですね、駆使しながらですね、有効な政策に取り組みたいというふうに思いますし、また私が手がけてきたライドシェアでありますとか、多文化共生でありますとか、これからの社会にとって必要な施策にもですね、果敢に取り組んでいきたいというふうに思っております。

 

(記者)

訓示の方では、リニア中央新幹線の問題にもいろいろ取り組みたいというお話をされたかと思うんですけれども、今年の1年リニア中央新幹線の問題では、どのような議論の進展を望まれるでしょうか。

 

(知事)

そうですね、もうずっと皆様にもお伝えしてまいりましたけれども、やっぱり3分野28項目という、しっかりと課題がありますので、残り24項目になりますので、これをですね、全力を挙げて対話の終了に向けてですね、JR東海さんと連携しながら、進めていくということに尽きるというふうに思います。

ぜひJRさんにも頑張っていただいてですね、どんどん回答を持ってきていただきたいというふうに思っております。




一般質問(知事公舎の今後の方針、職員訓示の内容)

(記者)

幹事社からは以上になります。新年の抱負などにつきまして、質問のある社は挙手をお願いします。

 

(記者)

あけましておめでとうございます。

 

(知事)

おめでとうございます。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。知事本年も力を入れていきたいとなさっている財政健全化についてお尋ねしたいんですけれども、知事公舎の利活用廃止についての今後の方針についての知事のお考えと、あと今後の方針決定に向けたスケジュールや手続きが決まっているようでしたら教えてください。

 

(知事)

なるべく早くこれはですね、結論を出していきたいというふうに思います。

まず利活用の道がないかどうかというものを探りまして、それが見当たらない場合はですね、やっぱり処分も含めて検討するということになります。まだなかなか期限申し上げられませんけれども、早急にですね、結論を出していきたいというふうに考えております。

 

(記者)

方針決定については、庁内でどういった協議をなさっていくのかだったり、議会への報告目処が立っていたりするものなのでしょうか。

 

(知事)

もう既にですね、検討には入っていただいておりますので、まずは庁内でしっかり検討して、議会とも意見調整をした上でですね、最終的に議会に上程をするということになると思いますので、それに向けてスピード感を持ってやっていきたいと思います。

 

(記者)

直近だと2月議会ありますけれども、それまでにといったお考えはありますでしょうか。

 

(知事)

今、ここで2月とは申し上げにくいんですけども、なるべく早い時期に結論を出していきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

時事通信です。今年もよろしくお願いします。

 

(知事)

よろしくお願いします。

 

(記者)

朝の職員への訓示でですね、前例踏襲主義の排除とか、そういうことを就任時もおっしゃってたと思うんですけども重ねておっしゃっていて、かつ役所の枠組みを超えたみたいなこともお話されたと思うんですけども、これは産業政策に力を入れるとかそういうことなのか、なんというか真意と申しますか、その辺をちょっとお聞かせいただけますか。

 

(知事)

これは、産業施策のみならずあらゆることについてですね、今までの型通りの取り組みではなくて、いろんな新しいチャレンジも含めてやっていただきたいというふうに思っております。

 

(記者)

それはあの知事に就任されて、時間が経って、なお、さらに実感されたということなんでしょうか。

 

(知事)

いや、これ実はもう浜松市長時代から常に市の職員の方に対してもですね、そういう話を申し上げてまいりました。ですから、いろんな状況の変化の中で、例えばあの、交通にしてもですね、今までだったら公共交通どんどん減っていく中で、税金どんどんつぎ込んで、地域バスを走らすようなね、そういう取り組みが全国で行われてまいりました。

もう当然、浜松市もやってまいりましたけれども、これはもう持続可能性がないなということで、私、共助型交通に転換すべきだというふうに思ってですね、ライドシェアの推進してきましたけれども、そういう形で、今までのやり方ではなくて、どんどん新しいチャレンジをですね、していただきたいと。これあの職員の皆さんにですね、ぜひそういう前向きなチャレンジをしておいていただきたいということですね、お伝え申し上げたところでございます。

 

(記者)

ありがとうございました。




一般質問(知事公舎の今後の方針、リニア中央新幹線対話のスピード感)

(記者)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。NHKです。

2点お尋ねいたします。先ほどの知事公舎の活用についてなんですけれども、再度確認ですが、今後少なくとも鈴木知事が在籍中は、知事公舎として利用するという予定はないという理解でよろしいでしょうか。

 

(知事)

はい、結構です。ないです。

 

(記者)

その理由を改めて教えてください。

 

(知事)

もう既に何度か申し上げておりますけれども、元々は公舎、いろんなですね、会議とか接待とか、いろんな公的なその集まりの場で使われてたわけですけども、もうそういう時代ではございませんし、単に住むだけであればですね、借り上げマンションのようなところで十分でございますので、維持費のかかる公舎をですね、このまま維持していくということは私自身は考えておりません。

 

(記者)

あの利活用というのは、例えばどういうものを想定してらっしゃる。

 

(知事)

いや特に、まずはですね、こういう役所で検討する場合は、公的な施設でございますので、何か別の利用はないかということを考えた後に、特に活用の方法がないということになればですね、売却を含めたですね、処分を考えるという段取りで進めるということでございます。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

あとリニア中央新幹線のJR東海と対話についてお尋ねいたします。

昨年4項目対話は終了いたしましたけれども、今年は対話完了に向けて全力で進めたいと、今ほどおっしゃってたと思うんですけれども、これは今年はさらにその対話のスピードをギアを上げるようなイメージになるんでしょうか。

 

(知事)

実はこれはもう既に検討項目についてはJR東海さんも把握をされておりますので、JRさんから回答いただいたものを、県である専門部会の方で議論をしてですね、それが妥当であるということであれば、終了という手続きを踏んでおりますので、まずしっかり回答をですね、早くJR東海さんからいただくということでございます。それを我々の専門部会の方でもスピーディーに検討して結論を出していくということになろうかと思います。

 

(記者)

そういう意味で言うとJRの回答次第のところあるかと思うんですけれども、仮に県が満足、専門部会が満足できるような回答があれば、もう今年中にも対話が完了する可能性も考えられるものなんでしょうか。

 

(知事)

理論上はありえますけれども、物理的にはなかなか難しいかなという感じもしています。それはお相手もあることでございますので、今後の状況次第になります。

 

(記者)

ありがとうございました。




一般質問(リニア中央新幹線関連、金利ある世界に対する県の対応方針、中期財政計画の作成状況)

(記者)

日経新聞と申します。あけましておめでとうございます。

 

(知事)

あけましておめでとうございます。

 

(記者)

先ほどのリニアの件でお伺いしたいんですけれども、昨年の知事就任からリニアに関して、水とか環境保全、あとは残土問題など、28項目に関する議論も進んできたかと思うんですが、一方で鈴木知事の、持論として、経済的な議論も。

 

(知事)

そうですね、はい。

 

(記者)

というようなお話をされていて、例えばこの28項目の解決の前に、東海道新幹線の静岡停車増の可能性を示してほしいですとか、あるいは、これは県とは直接は関係ないんですが、県の経済団体が、リニア沿線の経済団体に加盟したりですとか、ある意味経済的な動きも出てきたかと思うんですが、この28項目を巡る議論、JR東海との議論以外でまた改めて今年、JR東海に働きかけていきたいことなどがあれば伺ってもよろしいですか。

 

(知事)

そうですね、課題解決の話し合いと並行してですね、今おっしゃっていただいたような経済波及効果でありますとか、そうした県としてのですね、経済的なメリット等についても明確にできることは明確にしていきたいというふうに思います。

 

(記者)

それに関して、知事就任後に国土交通大臣やJR東海の丹羽さんなど、あと山梨県の長崎さんですね。沿線やその関係者とのトップの会談を連続的にやられたと思うんですけども、今年はそういった、トップ同士の会談ですとか会合っていうのはまた引き続き定期的にやられていく。

 

(知事)

そうですね、早急に解決しなければいけないような課題があれば、またお会いをしますし、それ以外にもですね、時間が空くのもなんですから、定期的に顔を合わせるというようなことも必要になろうかというふうに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。

あとすいません、全然関係ないですが、もう1点お伺いしたいんですが、先ほど冒頭の年頭の所感のところで、金利ある世界に関して言及がありまして、日銀の金融政策決定会合が1月にあって、また利上げするんじゃないかみたいな観測が一部ありますが、昨年の年初と比べると、金利環境がかなり急速に上がっている中で、新たな新発の県債ですね、県の債権、通常債の利払い負担もだいぶ重くないあるかと思うんですが、この点に関して、財政健全化、財政のスリム化の大きな重しになるような気はするんですが、今年の財政計画ですとか、当初予算編成において、この金利ある世界に関して県としてどのように見ているのかあるいは対策をとられるのか。

 

(知事)

まだこれ日銀のですね、政策決定会合で、利上げという判断が先送りされておりますのでなんとも言えませんけれども、間違いなくあの近々、私は利上げの決定がされるというふうに思ってます。ただし、いきなりですね、すぐに2%3%というような金利世界になるとは思いませんので、すぐに県の財政に大きなインパクトがあるとは予測しにくいんですけども、中長期的にはですね、やっぱり金利負担のことは十分視野に入れて、それも含めて、やっぱり中期財政計画の中で、健全財政に向けた取り組みをしていく必要があるかというふうに思っております。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。すいません。最後に1点だけ、昨年のニュースの中の1つで日産とホンダの統合のやつがありまして、県内の特に西部の方ですね、鈴木知事もいらっしゃった浜松の方ですとか、系列会社に取材をしていると、部品、あるいは販社、販売会社ですね、の統合合理化で結構経営が立ち行かなくなるんじゃないかみたいな不安の声も結構、聞いたんですけれども、併せてEV化の流れもある中で、県としてこういった自動車関連産業の振興策あるいは支援策というもので、何か今年考えられているもの、あるいは方針などがあれば、浜松市長時代の経験も踏まえて何か伺えれば。

 

(知事)

これはやっぱり、それぞれの企業の持つ技術でありますとか、ノウハウを使って、業態転換とかですね、業種転換をしていくということが必要となってきますので、今の次世代自動車センターの方でですね、こういう技術をいかに新たな次世代自動車に活用していくかという取り組みがされておりますけれども、こうしたものをしっかり後押しをしていくということに尽きるんではないかなというふうに思っております。

 

(記者)

NHKです。すいません。先ほどのリニアの御発言のことで、ちょっと確認なんですけども、あの専門部会の対話の終了のことについてですね、今年中にかっていう質問に対して、理論上ありうるだろうが物理的には難しいだろうというふうに、知事御発言あったんですけども、これその対話の終了というのは今年は難しく、少なくとも来年以降になるというそういった御認識でよろしいでしょうか。

 

(知事)

今までの時間的な状況を見るとですね、24を一気に処理するというのはなかなか難しいかなという、そういう感じを受けるということでございます。

それは無理かどうかということであれば、どんどん回答が出てきてね、専門部会もどんどん了承していくということであれば、理論上はありうる話でありますけれども、現実的にはなかなかどうかなという感じがします。

もう1つはやっぱり、一方で流域の関係者の皆様への説明とかですね、御理解も必要となってまいりますので、そこはそうした環境を整備しながらということになりますので、1年でできるかどうかということに関しては、個人的には難しいかもしれないなという感じはしてます。

 

(記者)

関連なんですけども、その上で全線の開業の時期についてですね、開業の時期について、品川-名古屋について2034年以降というような見通しも出ているんですけども、この専門部会の、その対話の進捗等も踏まえてですねこの開業時期については知事として、これが遅れるのかとかですねどのような御認識を持っていますか。

 

(知事)

これはもうまさに私が事業主でありませんので、事業主であるですね、JR東海さんの御判断になってこようかと思いますけれども、私自身も、1日も早い開業をですね、願う1人ではございますので、しっかりそれに向けて協力をしていきたいというふうに思います。

 

(記者)

朝日新聞と申します。よろしくお願いします。

日経さんのあの質問にちょっと関連するんですけれども、金利のある世界が到来するということで、先ほどの訓示の中でもあの不要不急の事業は始末していくことが重要とお話されてたかと思うのですが、それはもうあの新年度予算から始める。

 

(知事)

もう既にやっぱり、620億のですね、歳入不足を何とかしなきゃいけないということで、あらゆる歳出の見直しについては、責任者の皆様にはですね、しっかりチェックするようにということでお願いをしておりますので、既にスタートしていると言っていいと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。あと中期財政計画というのは、いつ頃作られるというか。

 

(知事)

今、予算編成と同時にですね、策定作業しておりますので、いつ頃というのはここで明確には申し上げられませんけれども、その辺が明確になったらですね、また発表させていただきたいと思います。

 

(記者)

それは、今年度中あるいは来年度。

 

(知事)

いやそんなに、来年度までかかることはないと思いますが、まだ今の時点では、いつとは申し上げられませんので、はっきりしたらまたこれは発表させていただきたいと思います。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(幹事社)

以上でよろしいでしょうか。

ないようですので、以上で記者会見を終了します。

 

(知事)

どうもありがとうございました。