(記者)
日経新聞と申します。あけましておめでとうございます。
(知事)
あけましておめでとうございます。
(記者)
先ほどのリニアの件でお伺いしたいんですけれども、昨年の知事就任からリニアに関して、水とか環境保全、あとは残土問題など、28項目に関する議論も進んできたかと思うんですが、一方で鈴木知事の、持論として、経済的な議論も。
(知事)
そうですね、はい。
(記者)
というようなお話をされていて、例えばこの28項目の解決の前に、東海道新幹線の静岡停車増の可能性を示してほしいですとか、あるいは、これは県とは直接は関係ないんですが、県の経済団体が、リニア沿線の経済団体に加盟したりですとか、ある意味経済的な動きも出てきたかと思うんですが、この28項目を巡る議論、JR東海との議論以外でまた改めて今年、JR東海に働きかけていきたいことなどがあれば伺ってもよろしいですか。
(知事)
そうですね、課題解決の話し合いと並行してですね、今おっしゃっていただいたような経済波及効果でありますとか、そうした県としてのですね、経済的なメリット等についても明確にできることは明確にしていきたいというふうに思います。
(記者)
それに関して、知事就任後に国土交通大臣やJR東海の丹羽さんなど、あと山梨県の長崎さんですね。沿線やその関係者とのトップの会談を連続的にやられたと思うんですけども、今年はそういった、トップ同士の会談ですとか会合っていうのはまた引き続き定期的にやられていく。
(知事)
そうですね、早急に解決しなければいけないような課題があれば、またお会いをしますし、それ以外にもですね、時間が空くのもなんですから、定期的に顔を合わせるというようなことも必要になろうかというふうに思っております。
(記者)
ありがとうございます。
あとすいません、全然関係ないですが、もう1点お伺いしたいんですが、先ほど冒頭の年頭の所感のところで、金利ある世界に関して言及がありまして、日銀の金融政策決定会合が1月にあって、また利上げするんじゃないかみたいな観測が一部ありますが、昨年の年初と比べると、金利環境がかなり急速に上がっている中で、新たな新発の県債ですね、県の債権、通常債の利払い負担もだいぶ重くないあるかと思うんですが、この点に関して、財政健全化、財政のスリム化の大きな重しになるような気はするんですが、今年の財政計画ですとか、当初予算編成において、この金利ある世界に関して県としてどのように見ているのかあるいは対策をとられるのか。
(知事)
まだこれ日銀のですね、政策決定会合で、利上げという判断が先送りされておりますのでなんとも言えませんけれども、間違いなくあの近々、私は利上げの決定がされるというふうに思ってます。ただし、いきなりですね、すぐに2%3%というような金利世界になるとは思いませんので、すぐに県の財政に大きなインパクトがあるとは予測しにくいんですけども、中長期的にはですね、やっぱり金利負担のことは十分視野に入れて、それも含めて、やっぱり中期財政計画の中で、健全財政に向けた取り組みをしていく必要があるかというふうに思っております。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。すいません。最後に1点だけ、昨年のニュースの中の1つで日産とホンダの統合のやつがありまして、県内の特に西部の方ですね、鈴木知事もいらっしゃった浜松の方ですとか、系列会社に取材をしていると、部品、あるいは販社、販売会社ですね、の統合合理化で結構経営が立ち行かなくなるんじゃないかみたいな不安の声も結構、聞いたんですけれども、併せてEV化の流れもある中で、県としてこういった自動車関連産業の振興策あるいは支援策というもので、何か今年考えられているもの、あるいは方針などがあれば、浜松市長時代の経験も踏まえて何か伺えれば。
(知事)
これはやっぱり、それぞれの企業の持つ技術でありますとか、ノウハウを使って、業態転換とかですね、業種転換をしていくということが必要となってきますので、今の次世代自動車センターの方でですね、こういう技術をいかに新たな次世代自動車に活用していくかという取り組みがされておりますけれども、こうしたものをしっかり後押しをしていくということに尽きるんではないかなというふうに思っております。
(記者)
NHKです。すいません。先ほどのリニアの御発言のことで、ちょっと確認なんですけども、あの専門部会の対話の終了のことについてですね、今年中にかっていう質問に対して、理論上ありうるだろうが物理的には難しいだろうというふうに、知事御発言あったんですけども、これその対話の終了というのは今年は難しく、少なくとも来年以降になるというそういった御認識でよろしいでしょうか。
(知事)
今までの時間的な状況を見るとですね、24を一気に処理するというのはなかなか難しいかなという、そういう感じを受けるということでございます。
それは無理かどうかということであれば、どんどん回答が出てきてね、専門部会もどんどん了承していくということであれば、理論上はありうる話でありますけれども、現実的にはなかなかどうかなという感じがします。
もう1つはやっぱり、一方で流域の関係者の皆様への説明とかですね、御理解も必要となってまいりますので、そこはそうした環境を整備しながらということになりますので、1年でできるかどうかということに関しては、個人的には難しいかもしれないなという感じはしてます。
(記者)
関連なんですけども、その上で全線の開業の時期についてですね、開業の時期について、品川-名古屋について2034年以降というような見通しも出ているんですけども、この専門部会の、その対話の進捗等も踏まえてですねこの開業時期については知事として、これが遅れるのかとかですねどのような御認識を持っていますか。
(知事)
これはもうまさに私が事業主でありませんので、事業主であるですね、JR東海さんの御判断になってこようかと思いますけれども、私自身も、1日も早い開業をですね、願う1人ではございますので、しっかりそれに向けて協力をしていきたいというふうに思います。
(記者)
朝日新聞と申します。よろしくお願いします。
日経さんのあの質問にちょっと関連するんですけれども、金利のある世界が到来するということで、先ほどの訓示の中でもあの不要不急の事業は始末していくことが重要とお話されてたかと思うのですが、それはもうあの新年度予算から始める。
(知事)
もう既にやっぱり、620億のですね、歳入不足を何とかしなきゃいけないということで、あらゆる歳出の見直しについては、責任者の皆様にはですね、しっかりチェックするようにということでお願いをしておりますので、既にスタートしていると言っていいと思います。
(記者)
ありがとうございます。あと中期財政計画というのは、いつ頃作られるというか。
(知事)
今、予算編成と同時にですね、策定作業しておりますので、いつ頃というのはここで明確には申し上げられませんけれども、その辺が明確になったらですね、また発表させていただきたいと思います。
(記者)
それは、今年度中あるいは来年度。
(知事)
いやそんなに、来年度までかかることはないと思いますが、まだ今の時点では、いつとは申し上げられませんので、はっきりしたらまたこれは発表させていただきたいと思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
以上でよろしいでしょうか。
ないようですので、以上で記者会見を終了します。
(知事)
どうもありがとうございました。 |